当院の⼦どもの矯正装置への
考え⽅について
当院では子どもの口腔内の成長や発達のスピード、そして各個人固有の口腔内
の状況を把握したうえで装置を作製しています。
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取り外し可能な
矯正装置を使⽤夜寝るときだけ装着するのでお子様の負担を減らして矯正治療ができます。 -
⼦ども⽤の
マウスピース型(カスタムメイド)矯正装置は
当院のオーダーメイドで
作成通常は既成されたマウスピース装置を使用するのが一般的ですがお子様の口腔内の状況に合わせて当院独自でマウスピース装置を設計、作製します。 -
⼝腔内の状況に応じた
装置の使い分け3~10歳前後のお子様の口腔内は短期間で変化が大きいため、知識と経験を積んだ矯正専門医によって適切な装置を製作します。
⼦どもの矯正装置⼀覧
バイオネーター
機能的矯正装置といい、ワイヤーとプラスチックの床でできている装置です。
噛むという機能を利用し、筋肉の動きを利用して下の顎の骨を前方へと成長させます。
噛むという機能を利用し、筋肉の動きを利用して下の顎の骨を前方へと成長させます。
- 対象歯並び
- 出っ歯・受け口・交叉咬合・過蓋咬合
メリット
- 取り外しができ、夜に寝るときだけ装着するため生活するうえで違和感や不快感を覚えにくい。
- ほとんど痛みがない。
デメリット
- 寝るときのみの装着だが、初めは慣れるまで違和感を感じることがある。
- 毎晩装置を装着していないと効果が薄いため意識して装着する必要がある。
フレンケル
別名ファンクションレギュレーターとも呼び、ワイヤーとプラスチック部分からなります。フレンケル装置によって、頬筋の圧力が減少するため歯列の発達を妨げることがなくなります。また、悪習癖の一つである低舌位(舌の位置が適正箇所になく、下にさがっている状態)を改善できるため、歯列弓が広がり正しい歯並びを促進することができます。
- 対象歯並び
- 出っ歯・受け口・交叉咬合・過蓋咬合
メリット
- 取り外しが可能であり口腔内を衛生的に保ちやすい。
デメリット
- 取り外せるが基本的に食事と歯磨きの時以外は装着する必要があるためお子様が外さないように注意が必要。
拡大プレート
プレート部分とワイヤー部分でなる上顎拡大床プレートは、お子様の顎の骨のスペースを確保するために行います。不正咬合となる原因には、顎の骨のスペースが狭いため(顎の骨と歯の大きさのバランスが悪い)歯が並ばずにがたがたした歯並びになります。上顎拡大プレートはその根本原因である顎の骨を広げることで抜歯をせずに、不正咬合を改善するのです。
- 対象歯並び
- 出っ歯・受け口・交叉咬合・過蓋咬合・叢生
歯列矯正用咬合誘導装置(マルチファミリー)
この装置は特別な柔らかいシリコンで出来ています。お口にフィットし、少しずつ歯と歯茎、お口の周りの筋肉に優しい力をかけることによって歯並びを整えていきます。
- 対象歯並び
- 出っ歯、叢生、受け口
メリット
- 取り外しができ、夜に寝るときだけ装着するため生活するうえで違和感や不快感を覚えにくい。
- ほとんど痛みがない。
- 悪い歯並びになる原因となる悪習癖を改善して、口輪筋の機能をたかめる。
デメリット
- 昼2時間と寝るときのみの装着だが、初めは慣れるまで違和感を感じることがある。
- 毎晩装置を装着していないと効果が薄いため意識して装着する必要がある。
マウスピース型矯正装置(インビザラインファースト)(完成物薬機法対象外)
6~10歳の小学生の子ども用のマウスピース型の矯正装置です。顎のスペースを広げ、歯がねじれたりがたがたしているところを正しい位置に戻すことができます。
- 対象歯並び
- 出っ歯・受け口・交叉咬合・過蓋咬合
メリット
- 治療が早く進み、違和感が少ない。
デメリット
- 取り外すことができないため、慣れるまでは違和感や不便を感じることがある。
- 装着時に痛みを感じることがある。
オーダーメイド矯正装置
シリコン素材でできた矯正装置であり、舌の位置や口輪筋のバランスなどを改善して歯並びが悪くなる原因を取り除きます。当院では独自にオーダーメイドでシリコン装置を作製しますのでお口のフィット感が高まります。
- 対象歯並び
- 出っ歯・受け口・交叉咬合・過蓋咬合
メリット
- やわらかい素材で痛みがなく、取り外しが可能で夜寝ているときと起きているとき(1時間程度)のみの装着のため負担が軽減される。
デメリット
- 装着しなければ効果が薄いため、規定通りご自宅で装着していただく必要がある。
- 症例によっては完全に歯並びをきれいに整えることが難しい場合があり、2期矯正に移行する場合もある。
⼤⼈の矯正装置⼀覧
舌側矯正(リンガルブラケット矯正)
別名リンガルブラケットとも呼び、歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着して治療していくものです。
- 対象歯並び
- 出っ歯・受け口・交叉咬合・過蓋咬合・叢生
メリット
- 歯の裏側に装着するため、目立ちにくい。
- 表側に装着する装置の場合は食事後に、装置に食べ物が詰まったりして気を遣うことがあるが、舌側矯正は食事後の精神的な負担が少ない。
- スポーツをするなどの体を動かす場合でも、唇を傷つけることがないので安心。
デメリット
- 治療を始めた直後は違和感や会話のしにくさを感じることがある。
- 装置のお手入れに気を遣う。
ブラケット矯正
歯の表側にブラケットを装着しそれにワイヤーを通すものです。
- 対象歯並び
- 出っ歯・受け口・交叉咬合・過蓋咬合・叢生
メリット
- 対応できる症例が幅広く、ほとんどの症例で治療が可能。
- 舌側矯正と比較すると発音に問題が生じにくい。
- 矯正装置の中では費用を抑える必要がある。
デメリット
- 矯正装置が表側についているため、目立ちやすくなる。
- 食事後に食べ物が装置に挟まってしまうことがある。
クリアブラケット矯正
ブラケットが目立ってしまうメタルブラケットに比べて、クリアブラケットは透明で目立ちません。
- 対象歯並び
- 出っ歯・受け口・交叉咬合・過蓋咬合・叢生
メリット
- ブラケットが透明なため、目立ちにくい。
デメリット
- 食事後に食べ物が装置に挟まってしまうことがある。
マウスピース型(カスタムメイド)矯正装置
透明なマウスピース型の矯正装置です。マウスピース型矯正装置(インビザライン)という種類で、1回の型取りですべてのマウスピース装置を製作します。
- 対象歯並び
- 出っ歯・受け口・交叉咬合・過蓋咬合・叢生
メリット
- 透明で目立ちにくい。
- 通院回数が2~3か月に1度のペースのため、通院が難しい方にはおすすめ。
- 取り外し可能のため、お手入れがしやすい。
- 痛みが少ない。
- 金属不使用なので金属アレルギーの方も矯正できる。
デメリット
- 一日20時間以上装着する必要がある。
- 症例によってはマウスピース型(カスタムメイド)矯正装置ができない場合もある。
※インビザライン:完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。